h1 自己資本比率とは
自己資本比率とは、企業の総資本のうち純資産(新株予約権を除く)の占める割合で、企業の財務体質の健全性を図る尺度となります。
自己資本比率(%)=(純資産-新株予約権)÷総資本×100
自己資本比率が低い=返済しなければならない借入金等(他人資本)に依存している、ということになるため、一般的には自己資本比率が高いほど財務健全性が高いとされます。
なぜ企業経営者は自己資本比率20%以上を目指すべきなのか。それはずばり、融資における経営者保証を解除する条件とされているからです。
経営者保証とは、中小企業が金融機関から融資を受ける際、経営者個人が会社の連帯保証人となることです。順調に返済ができれば問題ありませんが、業績が悪化し倒産して融資の返済ができなくなった場合は、経営者個人が企業に代わって返済することを求められてしまいます。
経営者の中には、借入金が完済するまで経営者保証をはずすことができないと考えている方がいらっしゃると思いますが、実は経営者保証は条件を満たせば解除することができます。その一つが「自己資本比率20%以上」なのです。
では、この自己資本比率を高めるためにどうすべきでしょうか。残念ながら特効薬はありません。毎期の決算で利益を出し、地道に自己資本を積み上げていくしかないのです。
そのための第一歩、それは「リアルタイムで数字を確認することの習慣化」です。「え、そんなこと」と思われた経営者の方、自社の数字をしっかり把握されていますか?
会社を黒字にするには売上より経費が少なければよいわけですが、まずは毎月の業績を数字で確認することを習慣づけ、自社のリアルタイムの業績が経営者の頭のなかに積み上がってくれば、感覚的に黒字にする方法が分かり、利益を出すための行動に効果的に繋げることができます。
また、「限界利益率」や「自己資本比率」を意識することで会社業績も自ずと改善されるようになります。
タクトでは「リアルタイムで数字を確認することの習慣化」をサポートするために、TKCからリリースされた「月次決算速報サービス」の提供をスタートしました。
このサービスは、巡回監査(月次決算)によって正確性・適時性が担保された業績データが速やかに電子メールで経営者に届く、というものです。
(※このサービスの提供を受けるには、TKC会計システムのFXクラウドシリーズを利用する等の一定の条件があります。)
h4 【業績データの内容】
h4.1 変動損益計算書変動損益計算書の予実比較と前期比較を確認できます。
h4.2 純売上高の内訳純売上に集計されている科目の内訳を確認できます。
h4.3 変動損益計算書から分かること変動損益計算書の「純売上」「限界利益率」「固定費」「経常利益」「月末棚卸高」に応じて、自動作成したコメントを確認できます。
h4.4 限界利益率の推移「売上高」「限界利益」「限界利益率」「経常利益」について、過去10期分+当期分の推移を確認できます。
h4.5 自己資本比率の推移「自己資本比率」について、過去10期分+当期分の推移を確認できます。
経営者のみなさまが見ただけで嫌にならないよう、項目を絞り、また短期の数字だけでなく長期のトレンドも把握できるように工夫されています。
h5 会計で会社は強くなります。経営者のみなさまには、ぜひこのサービスを利用していただき、より盤石な経営体制を構築していただきたいと考えております。そのためのサポートを税理士法人タクトは全力で行っています。経営に関するご相談がございましたらお気軽にご連絡ください。